ふるさと納税百選

埼玉県鴻巣市

 鴻巣市は埼玉県のほぼ中央部に位置し、首都圏50キロメートル圏内という立地条件でありながら、関東ローム層や荒川沖積層からなる肥沃な土地で気候にも恵まれ、花卉や果樹などの栽培に適しています。

 令和5年度には、本市が提案した「人にも生きものにもやさしいコウノトリの里こうのす」がSDGs未来都市に選定され、今後もコウノトリをシンボルとした環境にやさしい持続可能なまちづくりを進めています。

花のまちこうのす

 戦後、鴻巣市の気候風土に適したパンジーの生産から始まった「花き生産」は、生産品種の増加や生産効率の向上により、発展・拡大してきた。現在では東日本最大級の花き市場である「鴻巣フラワーセンター」が整備されているほか、「花のまち鴻巣」をPRするため、荒川河川敷では、日本一の栽培面積を誇るポピー畑が広がっている。

鴻巣びっくりひな祭り

 約400年の歴史を誇る鴻巣びな。鴻巣で人形が作られ始めたきっかけの一説には、江戸時代前期に京都の仏師が鴻巣に移り住み土雛を作り始めたのが最初であるともいわれています。江戸中期ごろにはすでに雛市も開かれており、江戸末期ごろには、関東三大雛市のひとつにも数えられるほどの規模となり、特に着物の着付けでは関東一と大評判でした。明治期になると「鴻巣雛」の制作はますます盛んとなり「鴻巣の人形業者30軒、職人300人」という記録がその活況振りを伝えています。

 江戸時代から「ひな人形のまち」として知られる鴻巣では、2005年から「鴻巣びっくりひな祭り」を開催しており、日本一ネットで「ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇」に認定されています。

コウノトリ野生復帰センター「天空の里」

 鴻巣市では、首都圏有数の豊かな自然環境を保全・維持していくため、豊かな自然環境のシンボルとしたまちづくりの拠点施設を整備し、令和3年10月にコウノトリのつがいを受け入れ、令和4年1月に野生復帰センター「天空の里」としてオープンした。本施設は、コウノトリの展示を行うほか、コウノトリの主要な餌場となる水田に着目し、減農薬・無農薬農法の普及促進、安心安全な田んぼで作られたお米の販路開拓、豊かな自然環境を保全・維持する取組の情報発信機能も担っている。

 将来的には、コウノトリを放鳥し、野生復帰したコウノトリが生息できるよう、豊かな自然環境の保全・再生に取り組んでいる。

こうのとり伝説

 鴻巣市とコウノトリは古くから縁があり、市内にある鴻神社では、コウノトリが産んだ卵を狙った大蛇を退治したことで平和な日々が続いたとされる「こうのとり伝説」が伝わり、一説では市名の由来ともいわれています。