ふるさと納税百選

岡山県高梁市

高梁市(たかはしし)は岡山県中西部に位置し、美しい山々に囲まれたまちです。盆地の中央部を高梁川が南北に貫流し、流域の平地には市街地が広がっています。現存十二天守のひとつである備中松山城や城下町の風情が残る武家屋敷や古い町家、銅山とベンガラ製造で発展した吹屋地域など美しい歴史的町並みが今も色濃く残っています。

 また、17世紀から踊りつがれている県下3大踊りの備中たかはし松山踊りや県の郷土芸能である備中神楽発祥の地であるなど自然環境や歴史文化に彩られています。

雲海に浮かぶ備中松山城

標高430mの臥牛山頂上付近に建つ天守は、国の重要文化財で、現存天守を持つ山城としては最も高い所にあります。鎌倉時代、有漢郷(現高梁市有漢町)の地頭秋庭重信が大松山に城を築いたのを起源とし、1683(天和三)年に水谷勝宗によって3年がかりで修築され、今の天守の姿になりました。秋から春にかけての早朝には雲海が一面に広がり、運が良ければ写真のような「雲海に浮かぶ備中松山城」を見ることが出来ます。

日本遺産「『ジャパンレッド』発祥の地」吹屋ふるさと村

高梁市吹屋(ふきや)地区は、かつて赤色顔料「ベンガラ」の原料となる鉱石採掘で栄えました。町並みの瓦や格子には防腐効果のあるベンガラが用いられたため赤い町並みが誕生し、今でもなおその姿を留めています。令和2年に「日本遺産」として認定されました。一歩町並みに足を踏み入れれば、タイムスリップしたかのような、ノスタルジックで住人の温かさに包まれた町が皆様をお迎えします。

時代を越えて踊り継がれる「備中たかはし松山踊り」

毎年お盆の時期に備中高梁駅前大通りで開催される「備中たかはし松山踊り」は県下最大規模の盆踊りです。その歴史は古く、江戸時代慶安元年(1648)、備中松山藩主水谷勝隆(みずのやかつたか)の時代に、五穀豊穣と町家の繁栄を祈って踊られたのが始まりと言われています。町衆から始まった「地踊り」と、武家に伝わった「仕組踊り」があり、現在では「地踊り」が中心に踊られています。