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備前市は、岡山県の東南端の兵庫県との県境に位置するまちです。
市の約80%が山地で構成され、南部は瀬戸内海に面し、平野部が広がるなど地形は変化に富んでいます。
また、豊かな自然環境に恵まれているとともに、温暖な気候と自然災害の少なさを兼ね備えた過ごしやすい環境にあります。
耐火物製造業を中心とする産業を育成した結果、備前市は工業都市として大きく発展と遂げた一方で、一千年の歴史を有する「備前焼」や江戸時代から学びの精神を伝え続ける「旧閑谷学校」などの伝統文化や歴史的遺産が数多く残る文化都市としての側面をあわせ持った地域です。
【平成27年】旧閑谷学校などを構成文化財に「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」として日本遺産に認定されました。
【平成29年】備前焼(備前市)が、越前焼(福井県越前町)、瀬戸焼(愛知県瀬戸市)、常滑焼(愛知県常滑市)、信楽焼(滋賀県甲賀市)、丹波立杭焼(兵庫県篠山市)とともに、日本六古窯として連携して日本遺産に認定されました。
備前焼のルーツは、古墳時代に遡ります。須恵器(すえき)の製法が変化し、鎌倉時代~桃山時代にかけて、現在のような形に落ち着きました。
堅くて割れにくいため、多くの茶器や茶陶として愛用され、庶民の日用品として大人気に。1982年に国の伝統的工芸品に指定されるなど、現代にも親しまれています。また、2017年4月には、「きっと恋する六古窯 - 日本生まれ日本育ちのやきものの産地 - 」として日本遺産(Japan Heritage)に認定されています。
備前焼は、「釉薬(うわくすり)(※)」を一切使用せず、絵付けもしないという究極にシンプルな焼き物。
1200〜1300度の高温で焼き、土の性質や、窯への詰め方、窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって模様が生み出されます。一つとして同じ色、同じ模様にはならない、手作りの味わい深さが魅力で、使えば使うほどに味わいが増していくのも特徴です。
平成27年4月24日、旧閑谷学校は「近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー」として日本遺産に認定されました。
庶民の教育を目的に寛文10年岡山藩主池田光政が津田永忠に命じ閑谷学校は創立されました。国宝の講堂をはじめ、聖廟や閑谷神社などほとんどの建造物が国の重要文化財に指定されています。
また四季折々に色づく木々や花々が訪れる人を楽しませてくれます。特に紅葉の季節に赤と黄に色づく楷の大木は圧巻です。
備前市日生町にある五味の市では季節の旬な魚が勢ぞろいしています。漁師町ならではの活気のある掛け声と人情味あふれるあおかみさん達との会話も楽しみの一つです。里海再生活動でも成果をあげ、県内外から大きな注目を浴びています。冬の名産、牡蠣の水揚げ量は全国第2位のシェアを誇ります。瀬戸内にこだわり、魚は小さいが活きの良さはバツグン!おかみさんの対応もよくお土産には最適。ぜひ、こちらに来られるときはクーラーボックスをお忘れなく!
日生諸島で最も人口が多い島で、「備前♡日生大橋」の開通により、頭島まで車や自転車で従来できるようになり、橋の上から眺める景色は絶景です。海洋教育拠点施設「ひなせうみラボ」では、海洋教育、海洋体験、海洋研究の三つを柱に、知る、学ぶ、体験ができます。また、二階には、海を一望するすてきなカフェ&レストランもあり、地元の魚介や新鮮な野菜をたっぷりと使った料理が食べれます。
また県下一の生産量を誇る養殖牡蠣(一年で出荷する若牡蠣)の美味しさは多くの人を虜にしています。
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