八代市(やつしろし)は、熊本県南の中心的な市で、県下第2の人口を有する田園工業都市です。
日本三急流の一つである球磨川が分流して不知火海に注ぐ三角州地帯の北岸に市街地があります。
過去には、日本有数の技術を持つ石工(いしく)の集団がおり、
今も市内に残るめがね橋や城の石垣、干拓地の堤防・樋(ひ)門などの石造りの文化を楽しむことができます。
なお、このような文化遺産について「八代を創造(たがや)した石工たちの軌跡 ~石工の郷(さと)に息づく石造りのレガシー~」が
令和2年度の日本遺産に認定されました。
八代の発展は干拓事業の歴史でもあり、その結果広がった広大な平野では、
八代市の特産品である「い草」、「トマト」、「晩白柚(ばんぺいゆ)」が生産されています。
日本一の生産数を誇るこれらの品の中でも、特に畳に使われる国産い草の95%以上が八代産であり、まさに日本一の畳の街といえます。
現在もい草の職人の進化はとどまらず、畳だけでなく、寝ござやコースター、猫の家、草履など様々な品を開発し続けています。
八代市は、平成17 年8 月1 日、旧八代市と旧八代郡内の千丁町・鏡町・坂本村・東陽村・泉村の1市2町3村が合併し誕生しました。
県都熊本市の南約40kmに位置し、東西約50km、南北約30km、面積約680k㎡を有し、西は八代海に臨み、北は八代郡、宇城市、上益城郡、下益城郡、東は宮崎県東臼杵郡、南は球磨郡、葦北郡に接しており、日奈久断層崖によって山間地と平野部に区分され、全面積の約70%が山間地、約30%が平野部で形成されています。
球磨川の河川敷で行われる西日本を代表する全国花火競技大会。
全国各地30人の有名花火師がその腕を競います。
ハイレベルな花火の競演は見ものです。
かつて全国で築かれた「めがね橋」の約4分の1(約650基)が分布する熊本。
そのほとんどは八代で生まれ育った石工たちによって手掛けられました。
彼らの技術は日本各地で必要とされ、「神田万世橋」や「通潤橋」などの架設を成功に導き、
日本の流通に大きな影響をもたらすと共に全国に名声を轟かせるまでに至りました。
八代は多くの「名石工」を輩出した「石工の郷」と呼ばれており、
そのストーリーが日本遺産に認定されています。
1本もロープを使わない方式でつくられているめずらしい吊り橋です。(長さ116m、高さ55m)
また紅葉スポットとしても有名で、深紅に染まる山景色は絶景です。
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