山添村(やまぞえむら)は、奈良県の北東端、緑の茶畑が広がる大和高原と呼ばれる地域にあります。大阪圏から約1時間、名古屋圏からも1時間半程度と、都市部からも気軽に遊びに来ていただける、ちょうどいい「イナカ」です。
村のシンボル「神野山(こうのやま)」は、山つつじの群生と星空観測の名所として知られているほか、山の北側斜面に広がる「めえめえ牧場」では約60頭の羊を放牧しており、週末には家族連れや癒しを求める人々でにぎわいます。
また、山添村には、巨石や巨岩がたくさんあり、それらの一部は古代人の信仰の対象、あるいは祭祀の場所であったと見られ、イラクラと呼ばれています。神野山の中腹には、黒い岩が川のようになった奇景「鍋倉渓(なべくらけい)」があり、「天狗が争って投げた岩のあと」との伝説のほか、古代人が夜空の天の川を岩で表したのではという見方もあります。
県立月ヶ瀬神野山自然公園に指定されており、四季折々の姿を見せてくれます
なだらかなスロープを見せる神野山(標高618.8m)は、県指定名勝となっていて県立月ヶ瀬神野山自然公園に指定されています。
山頂からは360度のパノラマが広がり、春にはつつじが咲き誇り緑と紅のコントラストが山を彩り、また新茶の時期には茶畑の新芽が青空に映えます。
紅葉が山一面を覆う秋が過ぎると、うっすらと雪化粧します。
神野山は、夜になるとそのアクセスの良さから多くの人が天体観測に訪れています。
愛らしい羊たちがお出迎えしてくれる「めえめえ牧場」。モコモコと全身が毛で覆われた姿は愛嬌たっぷり。
牧場内では羊せんべいを販売しており、自由にあげることが出来ます。
周りの芝生広場から羊を見ながらお弁当を食べたり、隣の「羊毛館」でめえめえ牧場で刈り取られた羊の毛を使い、気軽に羊毛加工を楽しむことができます。
また、敷地内に開校した「ひつじの学校」では土日祝日に羊にまつわる様々な体験教室を行なっています。
(体験教室のない日は自由に見学していただけるように開放しています。)
縄文時代早期の住居跡や集石炉、押型文土器(縄文式)などが発見された
大川遺跡を公園化した歴史と自然の空間です。
公園内には竪穴式住居があり、管理棟内のパネル展示とともに、縄文時代の生活をうかがうことができます。
春には約200本の桜を見ながら、夏には近くを流れる名張川で魚釣りをしながらバーベキュー、キャンプを楽しむことができます。毎年4月上旬には「桜まつり」が行われます。最近では、映画マンハントのロケ地になりました。
神野山山腹にあり、大小の黒色の岩々が幅平均25m、長さ約650mにわたり
まるで溶岩の流れのような景観を造りだしています。
毎年8月1日から20日頃にかけてライトアップを行っており、光に照らされて、神秘的な姿を見せています。
また、その伏流水は「やまとの水」にも選ばれています。
※水音はかすかに聞こえますが、水面を見ることはできません。
聖武天皇の時代、天平12年(740年)僧行基によって建立されたと伝えられ、平安初期にはすでに世に知れた名刹であったと思われます。
また当寺の薬師如来坐像は僧行基が自作奉安したものと伝えられています。
清和上皇が巡礼された大和・山城・摂津3ヶ所、国内13ヶ寺のひとつに数えられ境内にある神野寺聖
天堂では、子孫繁栄・商売繁盛を願い多くの参拝者が訪れています。
また、当寺の「銅像菩薩半跏像」は国指定重要文化財に指定されています。
(現在は奈良国立博物館に寄託されています。)