黒松内町(くろまつないちょう)は、アイヌ語の「クル・マツ・ナイ」(和人の女のいる沢)に由来し、北海道南西部、後志管内の南端にあり、札幌市と函館市のほぼ中間点に位置します。
北は寿都町を経て日本海を臨み、南は長万部町を経て太平洋を臨んでいますが、いずれもわずかな距離で直接海岸に接することがない特殊な地形となっています。
東西29.3km、南北19.7km、総面積は345.65平方km。海のない町ですが、黒松内岳からは双方の海を望むことができます。
【統一感のある農村風景】
景観統一化の取組は、1990(平成2)年に家庭ごみ集積所「クリーンボックス」の規格統一から始められました。
町内の観光交流施設(歌才自然の家、ブナセンター、トワ・ヴェール、黒松内温泉ぶなの森、道の駅くろまつない)は緑の三角屋根とし、ランドマークとしての機能を果たせるよう分散して整備されています。
2000(平成12)年度から支援制度を設けて、個人住宅の色彩の統一化を奨励するとともに、廃屋の撤去を行うなど、統一感のある景観を創造してきました。2008(平成20)年には景観行政団体となり、翌年に法委任条例制定、景観計画を策定し、2012(平成24)年「日本で最も美しい村連合」に加盟、妥協しない景観づくりに取り組んでいます。
【天然記念物 歌才ブナ林】
黒松内市街地からわずか2kmの場所に、1928(昭和3)年「自生北限のブナ林」として国の天然記念物に指定された、約92haのブナの原生林「歌才ブナ林」が広がっています。森林内の散策路では、幹がスラリと伸び枝葉が上に広がる「北のヤシの木」と呼ばれる姿を見ることができます。これまで2度の伐採の危機を、地域住民の積極的な保護活動により乗り越え、現在、まちのシンボルとして多くの人たちに親しまれています。
2004(平成16)年には、これまでのブナを活用したまちづくりと、歌才に加え添別・白井川の3つの地域の地理的・学術的価値が評価され、本町のブナ林は「北限のブナ林」として、北海道遺産に選定されています。
黒松内町(くろまつないちょう)は札幌市と函館市のほぼ中間に位置し、観光地として有名な洞爺湖やニセコエリアへは車で1時間の距離です。また、海に接していない農村ですが、市街地から日本海へは約10km、太平洋までは約20kmの距離にあり、黒松内岳山頂からはパノラマビューで双方の海を臨むことができます。
自生北限のブナ林として国の天然記念物に指定されている「歌才ブナ林」がまちのシンボルで、これまで2度の伐採の危機を地域住民による保護活動で乗り越えてきました。「自然を大切に」「環境に配慮する」という考え方が深く根付いている町で、豊かな自然環境を活かした体験型観光にも力を入れています。
基幹産業は酪農・畜産をはじめとする農業で、特に町内産の牛乳を使用したチーズやアイスクリームは町の自慢の特産品です。また、ミネラル分を多く含み、軟水の多い日本では珍しい中硬水のミネラルウォーターは、「水彩の森」というブランド名で全国に出荷しています。
ブナという木を御存知でしょうか。温帯林を構成する木の代表選手であるブナの自生する林はこの黒松内低地帯以北にはほとんど見られなくなります。つまり黒松内がブナの北限にあたるのです。このブナ北限域の代表として、「歌才ブナ林」は、学術的な価値の高さから昭和3年には国の天然記念物に指定されました。ブナがもたらす恩恵は計り知れず、「緑のダム」と呼ばれるほどの高い保水力は、大地を潤し地域にその恵みを還元し続けてきたのです。
また春夏秋冬、それぞれの季節に見せる美しい表情は訪れる人々の心を癒し、魅了し続けています。
ブナ林散策やフットパスなどのアウトドアアクティビティでかいた汗は、ここで流すのが正解です。開放感があり、ゆったりとした浴場には、ジェットバスなどを備えたドーム型の洋風浴室と、檜風呂などを備えた和風浴室の2タイプがあり、ともに露天風呂とサウナがあります。どちらも、肌にまとわりつくような優しい湯質で、町民が「湯冷めしにくい」と口を揃えるナトリウム・塩化物泉が、20人は入れそうな大きな浴槽にたっぷりと満たされています。日替わりで男女が入れ替わるシステムにつき、どちらに入れるかは要確認ですが、森を望む開放感たっぷりの露天風呂が両方にあるので、いずれにせよ、この上ない癒しが得られることは間違いなし!
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