高知県の南国インターチェンジをおりて、海岸線をなぞりながら国道を東へ向かうと約50㎞。北東に野根山をのぞみ、起伏に富んだランドスケープを特徴とする奈半利町は海、山、川と三拍子そろった見渡す限りの大自然郷。
澄んだ水、山々にこだまする小鳥たちの声、まっすぐな日差しの気持ちよさ、町のいたるところ四季折々の草木が咲き競い、空気のおいしさも、また格別です。
町のあちこちに点在する旧跡や寺院、数々の滝、由緒ある民家の立ち並ぶ町並みなど、自然と歴史がミックスされた「なはり」。
今日も地元の人たちの人懐っこいあいさつで、この町の一日が始まっています。
人工の消波ブロックやそれに囲まれた海底に着床した約70種類のサンゴ、夏にはその周辺に棲息する熱帯魚が見られる奈半利町のふるさと海岸沖。そんな海でシーカヤックやシュノーケリングを使った海遊び体験ができる海辺の自然学校には、子どもも大人も夢中になれる楽しさがあり、親子連れがたくさん訪れています。
奈半利町は、かつて阿波国(徳島)へ通じる交通の要衝で、室戸へ進む土佐東街道と、野根・甲浦を進む野根山街道の分岐として栄えました。また、実業家を多く輩出し、いたるところでその風情が目を引く伝統的な建造物を目にすることができます。
奈半利川は高知県東部、馬路村魚梁瀬(やなせ)の甚吉森(じんきちもり)や千本山を中心とする山系を水源に、太平洋まで流れ込んでいます。この地域は国有数の多雨地帯として知られ、その豊かな森林より流れ出る豊富な水量により川は急流で川下まで流れています。
奈半利町と東洋町を結ぶ延長約35kmの尾根伝いの道。1200年以上前から交通の要衝となっており、そのままの姿で残された一里塚~五里塚、旅人が一夜をしのいだという宿屋杉、岩佐の関所跡など、今も歴史的、文化的遺跡が数多く残り、貴重な自然歩道として愛されています。
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