輪之内町は、岐阜県の南西部に位置し、揖斐川・長良川に挟まれた、人口9,973人の小さな町です。町面積22.33km2の約半分を田畑がしめ、川に挟まれた地形を活かし、肥沃な土壌で昔から米どころとして栄えてきました。江戸時代、当町は幕府の直轄領とされ、収穫した米を徳川将軍家に献上していたことを記した文献が発見されたことから、当町で広く栽培する水稲『はつしも』の中でも、肥料・農薬等を徹底管理し栽培した米を、『徳川将軍家御膳米』と名付け、ブランド化し生産しています。また、その米を原料に醸造した『徳川将軍家御膳酒』を製造しています。町内を流れる小河川には、絶滅危惧種に指定された『カワバタモロコ』が生息しており、平成21年度に『カワバタモロコ保護条例』を制定し、保護員を中心に保全活動に取り組んでいます。このほかにも、輪之内町の北部に位置する輪中堤では、春の600本の桜、夏の6,000株のあじさい、秋の紅葉が、訪れる人々の目を楽しませ、四季折々の美しい彩りを楽しむことができます。